このたび、2006年度コンテンツデザイン総合演習(2年後期)グループ課題「情報の積み木−食から取り出すカタチと構造−」の成果を学内にて公開致します。
この演習は、ネットワーク情報学部で生み出された全く独自のものです。昨年に引き続き「食」というテーマを通して、情報の構造化とその表現に取り組みました。昨年度より、テーマ・表現内容とも多様さを出すことに重点を置いています。
展示される作品は、まだまだ稚拙なところもありますが、テーマと格闘し、自分たちで考える中で構想の実現にたどり着いた成果です。今年は9号館4F情報科学センター前広場が展示会場です。全13作品のプレゼンテーションとデモを行いますので、短い時間で恐縮ですが、是非ご来場頂けますようお願い致します。
現代では、誰もが情報を適切に理解し、よりよく人に伝えるための方略を手に入れることが必要になっています。そのための基礎的なトレーニングの一つに、ものごとの意味のまとまりや関係を見抜き、その骨組みを論理的に整理しながら組み立てる力、すなわち情報を構造化することがあります。
この演習では、実体の捉えにくい「情報の構造化」を理解することを狙って、構造の抽出と実空間への写像を通した表現方法を考えています。
統一テーマとした「食」には、ただ食事を味わうことだけでなく、食材を探すこと/ 買うこと、レシピを選ぶこと/ 作ること、また、食文化やその背景を知ること、おいしさの感動を共有すること・・・など、関連する出来事を含めると、そこには実に多種多様な情報と出会う切り口やまとまりが存在しています。自分たちで設定した題材の調査や考察を深め、最終的な成果物として、利用者が情報のパーツを“積み木のように”手で触りながら理解するための、知識化を楽しく演出する展示物を制作しました。これらの各パーツにはICタグが埋め込まれ、ICタグリーダーを介して三次元の実空間とコンピュータの仮想空間が連動する一種の情報システムともなっています。「情報の積み木」は、これらの仕掛けを持ったハイブリッドな作品制作です。"積み木"とは、実体のあるパーツと構造から成る仕組みの意味を重ねた喩えです。
ユビキタスコンピューティングへと繋がる情報技術やインターフェイスの変化に理解を深めることの他、ただ立体を作ることではなく、考察から企画制作、そして検証することを通して、誰もが共有している理解のルールに気づき、知的活動への応用力を養うことを最終的なねらいとしています。
「食」に関連した、ある情報のまとまりを構造化し、利用者がそれを見ること・触ることを通して、楽しく理解できることを目的とした、立体ユニット型のコンテンツを制作する。
後期13週、月曜4.5限開講。6人、または7人一組のグループワーク。
計13チーム