制作プロセス
|4月16日|春課題講評・オリエンテーション
コンテンツデザイン基礎演習のスタートラインに立つ為の準備として春季休業中課題の講評。課題は下記の4点。
- 「情報デザイン」読書レポート
- 展覧会見学レポート
- 街の紹介パンフレット(紙版)
- 街の紹介パンフレット(web版)
[オリエンテーション]
今年度は登戸小学校、川崎市青少年科学館と連携して課題を進めることになりました。小学校6年で学ぶ理科の「大地のしくみ」単元の地層の教材開発を行うことに。また、地層を観察するフィールドワークの現場として生田緑地を管轄する青少年科学館にも協力して頂くことになりました。
|4月23日|登戸小 × 専修大学 WORKSHOP
登戸小学校の6年生120名が専修大学を訪れる。今回の課題のターゲット・ユーザーでもある小学生のことを知らなくては始まらないということで、6年生3クラスに大学まで来てもらいWORKSHOPを行いました。WORKSHOPは2部構成で、1部は、お互いの理解を深めるために大学生と小学生が1つのグループになって「お互いの共通点を探そう!」というゲームを行いました。色紙の葉っぱを用意してお互いの共通点が見つかったら1枚の葉にそのことを書き込んで、大きな模造紙に描いた木の枝に貼り付けていく仕掛です。共通点がたくさん見つかるほど葉のたくさん繁る元気な気になります。
また、2部はNTT基礎研究所の原田康徳さんが開発したviscuitというソフトを使って小学生には簡単なアニメーションの作成を体感してもらいました。複雑なプログラムを書いたりせずとも、簡単な絵(アイコン)でアニメーションのプログラムを作成できる魅力的なツールです。小学生の皆は、すでに学校でもPCを使っているということですぐに使い方を習得して複雑なアニメーションを制作する姿が見られました。




|4月25日/27日|生田緑地 地層観察会
2日間にわたり青少年科学館の主事である成川さんに案内して頂いて、生田緑地で見られる地層の観察会を行いました。専修大学のすぐ裏手にある生田緑地は関東でも地層観察に適した稀有な場所です。このような地域にある貴重なリソースを活かさない手はありません。学生たちにとっては、教科書や資料などの2次情報では得られないことを実際のフィールドワークを通して学んでいくのが目的です。ターゲットでもある小学生も同様の観察会を行うことになっています。学生たちは実際の土に触れて感触を確かめたり、平らに削られた石の秘密を探ったり、身近なところにある大地の営みと悠久の時間を垣間見る貴重な機会になりました。




|5月14日|Theme Map 制作
グループ内で出たアイデアを発表し合い、どんなテーマで取り組むか、アイデアから企画へと昇華させます。ターゲットである小学6年生に地層に対する興味をもってもらうためにどんな情報をどのような道具立てで提供するか、web上でどんな情報を提供するか、アイデアや仮説を整理し具体的な企画として絞り込みます。議論の末にまとまった企画案はTheme Mapとして共通のフォーマットに記述し教員とも情報共有します。




|5月21日|プロトタイプ制作
プロトタイプとは使用状況が検証可能な試作版のことを指します。発砲スチロールやケント紙など簡便に仕上げることができて、しかも変更しやすい素材を使用して試作品を制作します。プロトタイプは「アイデア」という頭の中にあった形のないものに具体的な形を与え、物理的なモノに定着させることによって「見て、触れて」評価します。頭だけでなく手をどんどん動かして検討する事が重要になります。学生たちの企画にも少しずつ形が見えてきました。




|6月11日|中間プレゼンテーション
中間プレゼンテーションはポスターセッション形式でプロトタイプをお互いに評価し合います。他者からの率直な意見をたくさんもらうのと同時に、お互いがどのように課題に取り組んでいるかを確認し合います。今回は登戸小学校の先生方にも来学頂いて、小学生に相応しい内容になっているかどうかを評価してもらいました。




|7月9日|ユーザビリティ・テスト
ユーザビリティ・テストでは、ポスターセッション形式で完成版をお互いに実際に使用して評価し合います。特に以下の点に注意することと、ターゲットである小学生にとって使いやすく興味をひく教材として仕上がっているかを確認します。
- 情報が取得できる(see)
- どう対応すれば良いかがわかる(plan)
- 対応すべき動作が無理なく行える(do)
- 自分の行った動作に対して、それが受け入れられたか否かが評価できる(check)




|7月16日|最終プレゼンテーション
最終プレゼンテーションは、1グループずつ講義室の壇上にて全員に向けて発表を行いました。webコンテンツと紙媒体モデルをプロジェクタで投影しながら発表を行います。全員ですべての作品を見る最初で最後の機会です。発表者以外は評価表を使い発表を評価しました。




|7月19日|登戸小学校訪問授業
最終プレゼンテーションを経て、実際のユーザーである登戸小学校を訪問して成果発表を行いました。大学生にとっても小学校を訪れるのは10年ぶりです。PC室と理科室に分れて3時間通しの授業発表、大学生90名、小学生1クラス40名×3クラス入れ替わりで120名の交流となりました。ここでは、あくまで主役は小学生であって、こちらの意図を一方的に解説して子どもたちを聴衆にしないように、一緒に学ぶという姿勢で臨みました。4月に会って以来の交流でしたが、すぐに打ち解けて熱心に発表する大学生の姿と興味を持って成果を使用してみる子どもたちの姿が見られました。本物のユーザーに接して、自分たちの成果が実際に試される貴重な機会となりました。




