岡崎文次(1914-1998)
岡崎文次先生は、文献や測定器などが入手できない時代にほとんど独力で、日本最初のコンピュータ(プログラム記憶方式)、FUJIC(部分:国立科学博物館所蔵)を開発された方である。専修大学経営学部情報管理学科の設立時に教授として就任され、本学の情報教育に貢献された。専修大学ネットワーク情報学部は、経営学部情報管理学科を新しい時代の情報教育に適するように組織と教育内容を刷新して、2001年に開設された。
経 歴
1939年3月 東京帝国大学物理学科卒業
1939年4月 富士写真フィルム株式会社入社
1956年3月 日本で最初の電子計算機を完成
1959年3月 日本電気株式会社入社
1972年4月 専修大学経営学部教授
1985年3月 専修大学定年退職 (退職記念色紙*)
同年5月 情報処理学会創立25周年記念特別功績賞
*退職記念の色紙はローマ字で書かれている。“Ikite iru aida wa Yononaka no Yaku ni tatitai mono desu.”文献8)によれば、岡崎先生はローマ字普及運動に参加しておられた。岡崎先生の開発手法、思想・哲学、業績の意義などの詳細は講義「コンピュータ史」の中で解説する。
岡崎文次の思想、業績の歴史的意義を記した文献リスト:
1) 岡崎文次、「電子計算 FUJIC とその計算例」、『電気通信学会雑誌』、Vol.40 No.6、pp.128-131、1957年6月
2) 岡崎文次、「わが国最初の電子計算機 --- FUJICの一生 --- 」、『bit 』、共立出版、Vol.3, No.12, pp.17-23、1971年12月
3) 岡崎文次、「わが国初めての電子計算機FUJIC」、『情報処理(--- 日本における計算機の歴史 ---)』、Vol.15, No.8、pp.624-632、1974年8月
4) 岡崎文次、『電子計算機読本』、日刊工業新聞社、1976年8月
5) 岡崎文次、「情報関係の言葉の魔術」、ニュース専修(4面):論壇、1982年7月15日
6) 岡崎文次、「第2章FUJIC」、『 日本のコンピュータの歴史』 ( 情報処理学会編)、オーム社、pp.63-79、1985年10月
7) 岡崎文次、「第6章電子計算 のあれこれ」、『戦後日本の企業経営と経営学―専修大学経営学部30年史―』(専修大学経営学部編)、pp.253-267、1994年3月
8) 遠藤諭、『計算機屋かく戦えり』、株式会社アスキー、pp.13-31、1996年11月
9) 最相力、「日本人の手になる最初の電子計算機1」、『bit 』、共立出版、Vol.29,No.5、pp.59-65、1997年5月; 最相力、「日本人の手になる最初の電子計算機2」、『bit』、共立出版、Vol.29,No.6、pp.106-112、1997年6月; 最相力、「日本人の手になる最初の電子計算機3」、『bit』、共立出版、Vol.29,No.7、pp.78-83、1997年7月
10) 石井善昭、「岡崎文次博士を偲ぶ」、『情報処理』、Vol.39, No.9、pp.853-854、1998年9月
11) 綿貫理明、「4.2.6 日本におけるコンピュータの歴史」、『コンピュータ概論−情報システム入門 第3版』(魚田勝臣他編著)、共立出版、pp.85-86、2004年2月(初版1998年)
12) 山田昭彦、「コンピュータの歴史を残そう!」、『情報処理』、Vol.42, No.2、pp.151-155、2001年2月
13) 国立科学博物館、『「情報世紀」の主役たち』、p.38、2001年3月
14) 情報処理学会コンピュータ博物館、「日本のコンピュータパイオニア」
http://www.ipsj.or.jp/katsudou/museum/pioneer/pioneer.html
15) 細貝俊夫、ちえの和WEBページ「岡崎文次 日本最初のコンピュータFUJICの開発者」
http://www.chienowa.co.jp/frame1/ijinden/Okazaki_Bunzi.html
その他教科書として次の著書がある:前川良博編著、岡崎文次他、『コンピュータ情報処理論』、白桃書房、1980年4月;岡崎文次、栗原嗣郎、『FORTRAN77入門』、東海大学出版会、1983年3月
(◇学内の写真・資料の掲載は、平成15年10月25日、専修大学広報課・大学史資料課許可済み)
(◇FUJICの写真(部分:記憶回路)は、平成13年5月19日、国立科学博物館資料掲載許可済み)